心と体の対話から始まる変容 ~企業における瞑想的運動の意義~
- mail92937
- 2024年12月6日
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代表取締役社長 原田裕子

多くの企業で導入されている組織開発プログラム。その中でヨガや瞑想を取り入れることに、違和感を覚える方も少なくないでしょう。特に日本の大企業で働く男性の中には、「ヨガは女性のもの」「体が硬いからできない」「恥ずかしい」といった先入観から、距離を置く方も多いように感じます。
しかし、SURYA SANGAが提唱する瞑想的運動としてのヨガは、そうした一般的なイメージとは本質的に異なります。私たちのアプローチは、ポーズの完成度や見栄えを追求するものではありません。むしろ、心と体の対話を通じて、自己理解を深めていくプロセスなのです。
では、なぜ企業の人材育成にヨガが有効なのでしょうか。
現代のビジネスパーソンの多くは、慢性的な身体の緊張を抱えています。パソコン作業による肩こり、長時間の座位による腰痛、締め切りに追われることによる呼吸の浅さ。これらは単なる身体的な不調ではなく、創造性の低下や判断力の鈍化、さらにはコミュニケーションの質にまで影響を及ぼします。
SURYA SANGAのヨガでは、参加者は目を閉じて自分の内側に意識を向けます。他者との比較や競争から解放され、純粋に自分の体の声に耳を傾けるのです。このとき、普段の仕事でも見られる思考や行動のパターンが浮かび上がってきます。
たとえば、体が痛みを訴えているのに無理をする傾向や、「できるようにならなければ」という過度な期待、周りと比べて焦る気持ち。これらの気づきは、日常の行動パターンを理解する貴重な機会となります。
実践を通じて得られる効果は多岐にわたります:
体が軽くなり、発想力が高まります
肩こりや首の張りが和らぎ、頭がクリアに
アイデアが湧きやすく、柔軟な発想が可能に
集中力が持続します
頭がすっきりして疲れにくい
長時間のPCワークや会議でも集中力が持続
ストレス耐性が向上します
緊急時も冷静な判断が可能
プレッシャーの中でも安定したパフォーマンス
感情のコントロールがスムーズに
イライラが減り、落ち着いた対応が可能
チームとの建設的な対話が増える
心身ともにリフレッシュ
質の良い睡眠
翌日も活力的に仕事に取り組める
この心と体へのアプローチにより、ビジネスに必要な能力が自然と向上していきます。
特に重要なのは、これらの効果が単なる身体的な改善に留まらないことです。たとえば、無理な努力を手放し、適切な力の入れ具合を学ぶことは、リーダーシップの在り方にも直接的な示唆を与えます。また、自分の限界を正直に認められることは、チームでの健全なコミュニケーションの基盤となります。
SURYAのヨガが目指すのは、ポーズの完成ではありません。それは、自分自身との誠実な対話を通じて、持続可能な成長の土台を築いていくことなのです。セッション後に感じる心身の軽やかさは、そうした内なる調和の自然な結果と言えるでしょう。
古代の叡智は、現代の企業が直面する課題に対して、驚くほど有効な示唆を与えてくれます。瞑想的運動を通じた自己理解は、これからの時代に求められる、しなやかで力強い組織づくりの基盤となるのです。



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